リノベーションコンセプト 幻想的なクラゲの世界へご招待

プランナーインタビュー 大内絵美

プランナー 大内絵美

ーコンセプトを教えてください

大内:海月姫の主人公、月海ちゃんが大切にしている、記憶の中の幻想的なクラゲの世界をコンセプトにしました。あと尼~ずたちが暮らす天水館ですね。

ー月海ちゃんの記憶とはどんな記憶ですか?

大内:月海ちゃんは、子供の頃お母さんに連れて行ってもらった水族館の思い出をすごく大切にしています。くじけそうな時によくお母さんを思い出しますが、いつもクラゲがゆらゆら泳いでいる水槽の前ですよね。お母さんだけでなく、クラゲやクラゲが泳ぐ海のイメージが月海ちゃんの心を穏やかになぐさめてたんじゃないかと想像したんです。

ーその記憶はどんなふうにこの部屋に反映させたのですか?

大内:海のようなブルーがキッチンや玄関に使われています。あと、劇中で月海ちゃんはクラゲからたくさんインスピレーションを受けてドレスのデザインをしますが、はじめてつくったドレスが水色でした。ドレスづくりをきっかけに月海ちゃんがどんどん前向きになっていく過程で、とても大切なドレスになりました。

物語の中で象徴的な色であるブルーと水色を、モザイクタイルや壁紙として使っていて、この部屋の個性になっていると思います。また、キッチンの下には水槽が埋め込まれていて人工のクラゲがゆらゆらと泳ぎます。

ーブルーは普通のお部屋ではあまり見かけない色ですね。

大内:そうですね、日本のインテリアコーディネートだと避けそうな色ではないでしょうか。ですが劇中でキーになる色なので、あえてブルーをベースカラーにしました。ブルーは沈静の色。とても落ち着いた雰囲気になったと思います。

ーフローリングも特徴的ですね。

大内:そうですね。ベースカラーのブルーにヴィンテージ風のダークブラウンのフローリングをコーディネートしました。それとドアや壁面収納、キッチンの天板などの色も統一しています。

ーどんな人が暮らすイメージですか?

大内:20代から30代前半くらいの女性をターゲットとして想定しています。休日にファッションビルでショッピングしているような、おしゃれ好きでちょっと個性的な女性。あと食生活を気づかう女性ですね。お料理を楽しみながら生活してほしいので、キッチンはL型にしました。
映画の世界観をコンセプトにしながらも、生活をする上で使いやすいクローゼットなど収納スペースも設置しました。

ー天水館というと昭和レトロな建物でしたが。

大内:玄関スペースは、天水館の昭和レトロな外観をモチーフにして、映画へのオマージュという感じになっています。海のような濃いブルーの玄関スペースから室内に入ると、水色とヴィンテージ風フローリングが広がって、一気に印象が変わります。

ー照明にもこだわっていますね。

大内:クラゲやドレスを連想させるような個性的でかわいいデザインの照明をたくさん使っています。キッチンのガラス照明もカラフルな花柄ですが、どこかクラゲぽいです。また、玄関の飾りはフォトフレームになっていてお気に入りのポストカードを入れて楽しめます。

ー最後に今回のコラボについて感想をお願いします。

大内:難しかったです。通常、賃貸物件のリノベーションは、エリアなどからターゲット層を絞り込んでいき、ターゲットを明確にした上でプランニングします。今回は、映画の世界観を部屋にどう反映させるかで、ターゲットが大きく変わるのでとても悩みました。たくさん使用しているタイルもショールームに実物を何度も見に行って決定しました。インテリアの要素が世界観に合うかひとつひとつ吟味しながら進めたので時間はかかりましたが、とても貴重な経験になりました。

こんなに変わった!Before & After