
居心地のいい色と素材のホームリーリノベーション
愛知県名古屋市
最寄り駅まで徒歩1分。駅近好立地の1Kタイプの賃貸マンション。
市街地まで好アクセスという利便性の良さから、入居者は社会人の単身の方が多い状況でした。
築23年になる物件で、入居促進と退去抑制を念頭に置いた、将来を見据えたリノベーションのご依頼です。
オーナー様から「社会人の方だけではなくもっと色んな層の方にも入居して頂きたい」とご要望を頂きました。
物件の『顔』とも言えるエントランスは、古めかしいタイル張りのアプローチと鬱蒼とした花壇が目立っており、ベランダの外壁は凹凸がついていますがベージュ色でぼんやりとしていて、せっかくのデザイン性が活かせていませんでした。
社会人以外にも、もっと多くの方に好印象をもって頂く為にプランニング。
テーマは1UP(ワンアップ)。
ひとつ上をいく物件へのリノベーションです。
ベランダ外壁は元の凹凸を活かすため落ち着いたダークブラウンで塗装。
凹んだ部分に陰影がつき、その意匠性がくっきりと浮かび上がりました。
そのダークブラウンを中心に、彩度を抑えたナチュラルなカラーで物件全体をまとめ、女性にもご年配の方にも好印象が残るように工夫をしました。
せっかくのオートロックなのに内部が丸見えだったエントランス。
際にある花壇に植えてあった手入れの大変な植裁を撤去し、代わりにブロックを積みあげました。
そこへ目線の高さにスタイリッシュなマンション銘板を取付けています。
夜間に照明が点いても、ブロックが目隠しになり安心です。
ブロックは有孔タイプなので光を遮る事なく、昼夜ともにエントランス内部は明るい印象です。
レンガで造られていた花壇は取り壊さずに上からブリックタイルを貼りつけ、外壁も既存壁の上から石調のシート建材を貼る事によってコストダウン。
画一的にタイルが貼られていたアプローチの土間も乱形タイルをに変え、均一ではないリズム感を持ったテクスチャーのエントランスへと生まれ変わりました。
元々デザイン性のある外壁だったので、その特徴を活かし4色のグラデーションカラーでまとめました。
銘板は意匠性・機能性を考えて新設しました。
以前に比べておしゃれになり、テナントさんにも入居者さんにも喜ばれています。